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地方旧帝大生の日常

とある地方旧帝大の経済学部に在学中。趣味は、散歩、将棋、筋トレ、アニメ鑑賞、読書。大学生活に関する話や、過去の思い出話、趣味に関することを書き綴るのでどうぞよろしく! 

高齢者の運転免許証一律「強制返納」は必要なのか?

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最近、高齢者ドライバーによる交通事故に関する報道が多いですね。

www.fnn.jp

そして、この報道があるたびに「高齢者に運転免許証を強制返納させるべきか否か。」という議論が起こっています。

www.j-cast.com

でも本当に、高齢者全員に運転免許証を返納してもらう必要はあるのでしょうか?

そこで、今回の記事は、「高齢者の運転免許証一律『強制返納』は必要なのか?」と題しまして、いくつかの側面から検討してみたいと思います。

(以下から、高齢者の運転免許証を一律強制返納すべきと考える人たちを「賛成派」と表記します。)

 

1.議論の発端

高齢者ドライバーによる交通事故が起こるたびにこのような議論は起こるため、今回は、6月6日に名古屋で発生した高齢者ドライバーによる交通事故で議論が再燃した場合を考えてみましょう。

www.fnn.jp

上記の記事を読んで「賛成派」となる人たちの言い分として考えられるのは次のようなものでしょう。

 

事故を起こした運転手は80代である。そして、事故の原因である「アクセルの踏みすぎ」は運転手の注意不足によるものと考えられる。そして、事故原因である「注意不足」は運転手が高齢であることから生じたと考えらえる。

実際、高齢者による事故は最近増えている。よって、事故を未然に防ぐために高齢者の免許は強制返納させるべきだ。

 

たぶん以上のような言い分です。

しかし、そもそも高齢者による事故は増加しているのでしょうか?

 

2.「高齢者」の定義

 

高齢者の年齢に関する定義はありません。

そこでこの記事では、各種公的機関の人口統計にならって、65~74歳を「前期高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」とします。

 

3.日本の人口構成

総務省統計局が令和元年5月20日に公表した、令和元年(2019年)5月1日現在の日本の人口は1億2620万人です。

そして、高齢者の人口は年齢層別に下記のようになっています。

65 ~ 69歳    896 万人
70 ~ 74 歳    846 万人
75 ~ 79 歳    715 万人
80 ~ 84 歳    533 万人
85 ~ 89歳    358 万人
90 ~ 94 歳    174万人
95 ~ 99歳    48 万人
100歳以上    7 万人

高齢者全体   3577万人

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/201905.pdf

つまり、総人口の約28パーセントが高齢者ということです。

 

この段階で、交通事故の3~4件の内1件は高齢者ドライバーによる事故であっても仕方がないと考えるべきだということが分かります。

 

4.高齢者の交通事故件数を他の年齢層と比較する

警察庁のホームページに掲載されている「平成30年中の交通事故の発生状況」の17ページに載っている、「 原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移」によると、平成30年の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数は下記のようになっています。

 

16~19歳  1,489.2 

20~24歳  876.9 

25~29歳  624.0 

30~34歳  487.5

35~39歳  433.7

40~44歳  432.2 

45~49歳  431.7

50~54歳  414.0 

55~59歳  415.6 

60~64歳  426.4

65~69歳  438.4 

70~74歳  458.6 

75~79歳  533.3 

80~84歳  604.5 

85歳以上  645.9

全年齢層  494.1 

 

全年齢層の平均を超えている年齢層を赤字で表記しました。

確かに、75歳以上の後期高齢者層は平均を超えてしまっています。

しかし、実は80~84歳よりも16~29歳の事故件数のほうが多いのも事実です。

 

また、10年前の後期高齢者の免許保有者10万人当たり交通事故件数との比較は下記の通りとなりました。

      平成20年   平成30年

75~79歳   967.6       533.3
80~84歳     996.8        604.5
85歳以上     1050.0      645.9

 

まさかの10年前の方が明らかに交通事故が多いのです!

www.npa.go.jp

5.高齢ドライバーによる死亡事故の件数を比較する

次に免許人口10万人当たりの年齢層別の死亡事故件数 を調べてみました。

警察庁交通局の「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」によると、

16~19歳 11.4
20~24歳 5.2
25~29歳 4.0
30~34歳 3.3
35~39歳 3.0
40~44歳 2.9 
45~49歳 3.8
50~54歳 3.6
55~59歳 3.4
60~64歳 3.6
65~69歳 3.4
70~74歳 4.1
75~79歳 5.7
80~84歳 9.2
85歳以上 14.6

平均      5.41

 

免許人口当たりの死亡事故件数を見てみると、75歳以上の高齢運転者は、75歳未満の運転者と比較して死亡事故が多く発生していることがお分かりいただけると思います。

 

6.賛成派が増えている理由

今まで見てきたデータによると、交通事故件数が多いからというよりも、死亡事故が多いことが理由でしょう。

死亡事故が起こると被害者やその家族などに償いきれない責任が発生することはもちろんのこと、加害者の家族にも大きな迷惑がかかります。

免許の自主返納が増加しているのも同じ理由でしょう。

 

7.けっきょく「強制返納」は必要なのか?

交通事故件数や死亡事故件数から考えると、強制するほどではないと私は思いました。

地方に住む高齢者にとっては必要ですからね。

しかし、自主返納の促進や免許更新の頻度を増やすことなどは必要だと思います。

免許更新の際のテストの厳格化などは今後進むと思います。

www.think-sp.com

最後に

今回の記事は、「高齢者の運転免許証一律『強制返納』は必要なのか?」と題しまして、いくつかの側面から検討してみました。この問題はとても難しい問題なので、みなさんのコメントもお待ちしています。

私もこの記事はまだ未完成な部分があるので定期的に更新していきたいと思っています。

この記事を気に入ったかた、今後の更新が楽しみだというかたはブックマークもよろしくお願いします!

それでは、次回の記事もお楽しみに! バイバイ(@^^)/~~~

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